柴垣節子ー音楽のBlog

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音楽家になりたい若い人たちへ!音楽専門学校に行く、行かない?

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音楽教育、指導法、理論系、一見難しそうに見えることが好きで得意な音楽家です。ヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノを弾き、歌います^^♪ 音大卒業後、不思議なご縁で 1年間、ハンガリーに給費留学。 音楽の全てを 根本から鍛え直し、素晴らしい音楽教育法も学びました。 帰国後、結婚 子育てしながら、合奏団やオーケストラで演奏活動。 自宅の生徒さんたちには、それまで学んできた知識、教育法を 生徒さんひとりひとりに合わせてアレンジ、個性を大切に教えてきました。 1999年に急性心筋梗塞で 一時、音楽活動を休みましたが、2001年から再開。 07年に結成した女性4名の演奏ユニット「LIEBE(リーベ)」の ヴァイオリン奏者として、介護、福祉、医療の現場へ訪問演奏、チャリティコンサートの企画、実施。幼児連れのママ向けコンサート、近年は高齢、認知症、障がいのある方たち向けの音楽プログラムの選曲、時短練習法など、経験に基づいた オリジナルな方法をご紹介します。
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こんにちは、どらみです。
若い人たちが ありとあらゆるジャンルで 音楽を いきいきと楽しんでいる姿をまぶしく見ています。

ご相談を受けたこともあり、音楽が大好きで大好きで 音楽家になりたい! という若い方たちに、「今の私」なら どうするかな? どういう道を歩みたいかな? という視点で、書いてみたいと思います。

 

そもそも・・・プロの音楽家って アマチュアとどこが違うの?

よくある質問ですよね。

 

★プロ音楽家 → 音楽を仕事として食べていかれる人?(演奏のみならず、教育、作曲、編曲、プロデューサー、舞台関連の裏方仕事、評論家など、直接 演奏はしない 音楽関連の仕事も たくさん存在します)

★アマチュア音楽家→ 別途本業があり、音楽は かなりレベル高いけれど「趣味」として続けている人?

 

♪音楽家の プロ、アマチュアの定義については、いろんな意見がありますよね。
「生業=本業として その仕事で食べていかれる」か そうでないか? を基準にして、 プロ、アマチュアを区別するとしたら・・・

♪ 音楽専門の学校を出ているかいないか? は、現代の日本社会では、昔と比べて、それほど重要でなくなってきているのじゃないかな? というのが 私の「今」の正直な考えです。(あくまでも 私見です)

♪ たとえば、音楽の先生(学校の教諭)をめざしたい方は、音大を卒業しなくても、国公立大学で 多少名称の違いはあっても「教育学部」系で、 音楽教員免許状を取得できるところが 全国各地、かなりたくさんあります。 ( 引用:文部科学省 ホームページ 中学校:高等学校教員(音楽)、教員免許状を取得できる大学一覧( 大学卒業程度 PDFファイル)

 

♪ 楽器や歌の演奏家にしても、従来の王道パターン(ご幼少のみぎりから、有名な先生に師事→コンクールに挑戦→先生の助言で音楽専門の高校や大学に進学しながら さらにレベルの高い国際コンクールで優勝する→デビューにつながる! というようなお金も時間も かかり放題!パターン)だけではなくなっていますね。

♪ インターネットにアップされた動画や音源などが 瞬時に世界をかけめぐる現代では、路上ライブ、動画などからファンを獲得、ジャンルはさまざまでも、それが多くの人の心をつかめたとしたら、CDやDVDリリースなど、事実上のプロデビューにつながるなど、ハードルは下がっています。
見方によっては、チャンスが増えている、ともいえます。

♪ 私自身が若い時は、もう「音大に行くぞ!」路線に乗ってしまった後は、そんなことを考える余裕もなく、

専攻楽器に選んだ🎻ヴィオリンを始めたのが、中学1年。
専門の先生に師事し始めたのは 中2の夏の終わり、という遅いスタートだったので、なおさら、まず音大合格目指して 必要なスキルを身につけることに集中、突っ走っていたように思います。
(楽器の演奏技術のみならず、受験に必要な一般科目、学科によっては小論文、音楽専門学校受験で要求される 音楽理論、ソルフェージュ= 音楽のよみかき、初見視唱や聴音など含む)

 

 

 

♪ 以前、記事に書いたことがありますが、私は🎻ヴァイオリンのスタートが遅すぎたため、音大を目指すなら、一般大学へ進学してもよいように、学校の勉強をさぼらずに まじめにすること! が 門下生になる条件でもあり、私の中学、高校時代は、土日祝日もないくらい、忙しい日々でした。^^;

♪ 一方、周囲には(特に男子生徒)、「日本の社会、音楽の仕事で食べていくのは とても厳しいぞ! 一般大学へ進学、就職して、音楽は趣味(アマチュア)として 続けるほうがよい」という声も 少なからずありました。

♪ 客観的にみても国立、私立の最難関の音楽大学に入学できるだろうな、というくらい素晴らしい技術をもっていても(男性が多い)、 音大ではなく、一般大学へ進学。大学オケや合唱団、卒業後も ハイレベルのアマチュアとしてオーケストラ、合唱団、室内楽などで 積極的に活動している友人も数多くいます。

♪ 音楽専門学校(高校、音楽大学)を卒業しても、演奏、特に「ソリスト」として 生活していかれる演奏家は、ほんとうに 世界でも ほんのひと握り、が実情です。 プロオーケストラ、合唱団、歌劇団(オペラ専門)などに入団するにも、非常に厳しい オーディションを突破する必要があり、有名な国際コンクールでも、受験できる年齢の上限が決まっていることも多いのです。30歳ー35歳くらいまでに 3位以内、または少なくとも入賞の実績をつかみとらないと この王道パターンでのプロデビューは難しい。 たとえ、著名なコンクールで優勝しても、ご褒美として、有名なプロオーケストラと共演できる 企画コンサートで、1年間に数回 ソリストとして演奏機会を提供してもらえますが、後ろには続々と 優秀な後輩たちが並んでおり、その1年間がイマイチだと、すぐに淘汰されてしまう・・・一流の演奏家、という方たちでも、気を抜けず、自前で旅費、レッスン代を工面しながら、外国でさらに研鑽を積み続ける、という努力を怠らない。 いや~ 大変ですよ^^;

 

 

もしも 今、私が 中学時代にタイムスリップできるなら どうするか?

♪ 今、私が ヴァイオリンを始めて 好きで好きでたまらなかった 中学時代に戻れるとしたら・・。
または 生まれ変わって あの時の私と同じ年齢(中2後半)だったら・・・。

♪ おそらく、私は 音楽大学へ進学しない → 一般大学へ進学して、ある程度のレベルに達していたとしても、音楽は「趣味として続ける」道を 選ぶと思います。

 

なぜ?

 

受験 → 音大合格 → 入学後に待っていた現実

 

♪ ピアノ、音楽耳(クラシック)、絶対音感・・・これらは身についていて、中1で 本当にゼロから始めたヴァイオリン。 よい指導者にも恵まれたこともあり、ギリギリセーフで 音大(入学時は 音楽教育学科 ヴァイオリン専攻)に すべりこみ合格。幸運だったのでしょう。

やはり 受験を決めたからには、後には引けない気持ちもあり、受験突破して 合格できたことは その時、本当に幸せでした。高校の同級生たち、中学から始めたことを知っている恩師、友人は 皆、私の音大合格を 心から祝福してくれました。

 

 

 

しか~~~~~し!!!!!

 

 

 

♪ 現実は 甘くなかった!!!!!
音楽教育科に入学し、当時、このクラスは50人。高校とほぼ変わらない。 教育科の中にも、ピアノ専攻(半数以上)、声楽専攻(こちらも ピアノより若干少ないくらい)、入学直後、クラスの中でヴァイオリン専攻は二人だけ。もう一人は1ヶ月くらいで なんと自主退学してしまいました(TT)
もう一人の女性クラスメイトは作曲専攻。特殊環境です!

♪ 最初の2年間は、教育科だけの授業が 器楽科の学生に比べて +アルファでありました。全部必修授業。
(音楽教育史、音楽教育法、ドイツのオルフシューレ= ドイツ、カール・オルフを中心に提唱された 教育打楽器、身体表現なども取り入れた授業)

その他は、器楽科(ピアノ、オルガン、管弦打楽器)、声楽科、作曲科、音楽学学科(音楽の論文等、学問として研究する学科)などの学生と一緒に、大教室で一般教養の授業を受けたり、クラス別に語学授業(声楽科は ドイツ語、イタリア語必修、その他は 英語、ドイツ語必修、選択科目として フランス語も希望者に実施)、音楽理論、ソルフェージュなども、大体 約50名のクラスで授業を受けました。 出欠も非常に厳しく、大教室授業以外は、「高校時代と変わらないな~!^^;)」 が本音。

 

 

 

♪ 総合大学に比べ、専門性の高い 授業(音楽)、レッスンが多いのは当然のことながら、一般教養科目は 法学などをのぞくと、集中講義のような形で行われ、単位履修するものが多く、内容も 私には、正直いうと 少しものたりなかったです。

♪ 入学して まだ1~2ヶ月目の ある日。学内のカフェテリアが混雑していて、女子学生ばかりでしたが、教育科の友人二人、別のクラス(ピアノ、声楽)学生と 相席になり ☕を飲んでいた時、出身や音楽を始めたきっかけ、中高時代の話題になり、それぞれが 自己紹介のように話をしたところ・・・

私は その時 初対面だった 他科の女学生から こんな言葉をもらいました。

「あら~ あなた、せっかく大学の付属校にいたのに、音大にきちゃって もったいない!
私たち(彼女は たち、と言った)、音楽しかできることないから ここに来たのに・・・」

いきなり バケツいっぱいの冷水を 頭からかけられたような気持ち・・・大ショックでした(TT)

 

 

♪ここは、私のくるべきところではなかったのか? 入学後 表面上は平静をよそおいながら学生生活を始めたものの、
母が夢見るような口調で憧れ、私も それを聴いて 想像していた世界とは あきらかに違う・・・

何か違う。 この違和感は何だろう? なんだか視野が狭く感じる。
それが専門性が高いっていうこと?

 

 私だけが おかしいのか? ・・・悩みました。

 

♪ 高校時代の仲間たち、先生方、あんなに祝福してくれた。中学から始めて 音大入れてすごい、おめでとう!
みんなの笑顔が浮かび、みんなの期待、大きな出資を続けてくれた親たちも裏切れない。

♪ 表に出せない ショック、違和感を抱えたまま、18歳から19歳の誕生日を迎え・・・
毎日、長距離通学の往復。
紙に書く、読む・・音を出さずにできる課題、宿題は 電車内でこなし、家に帰ると、食事の後は ヴァイオリン、ピアノ、声楽の個人レッスン用の練習、ソルフェージュや理論など、ピアノを使って、クラスメンバーの前で 弾き歌いする、などの課題の練習。高校時代と同じ、または それ以上に多忙な学生生活。

♪ これが 音大生の生活なのか・・・。大好きで笑顔いっぱいだった 音楽を「専門」にするということは、これだけプレッシャーのかかることなのね。
専門の知識、技術習得と同時に、周囲に負けない、惑わされない、強い精神力を鍛える必要を 入学直後から ひしひしと感じたのでした。

まとめ

 

音楽専門(音楽高校、高校音楽科、音楽大学)への進学 メリット

1,専門性の高い授業、レッスンを たくさん受けられる。

2,同じ専攻の仲間たちと 切磋琢磨しながら、専門の技術、メンタル等 学ぶことができる。

3.防音の練習室など 環境整備されており、学内で 音を気にせず 練習ができる(練習室予約など手続きは必要なことが多い)

4.学内外で催される 演奏会など、他人の演奏を「聴く」機会も 自然と多くなる。

5.音楽という専門に関しては、一般の学校にくらべ、かなり深く学べる。

6.  申請して所定の単位を取れば、音楽科教員免許状など 公に「教える資格」を学内で取得できる。

 

デメリット

1.音楽専門学校(音大付属高校、特に私立音大)は、お金がかかる。
施設費などが大きく、入学時、その後も年間授業料が かなり高額。
私立音大の場合、年間約 200万円程度が必要。(この他に、学外でレッスンを受けたり、コンサートチケット、通学定期代、楽譜、専門書の購入、学内試験時は平服で良い場合が多いが、演奏用スーツやロングスカート、ブラウスなど 学内外演奏用衣装が必要な場合も。
入学時 私大は寄付金や学債(卒業時に無利子で返還されるが 一口数の金額は寄付金より高め。最低2口・・などと 親の負担が大きい)

国立(東京芸術大学)などは、一般国立大と同額。寄付金等もないので、私立の約半額ですむ。
そのかわり、現在行われている 「センター試験」(2020年からは 新方式の試験)を受験する必要があり、複数の教科を ある程度 まんべんなく得点できる学力も あわせて必要。 当然 倍率も高く、狭き門。

2,(私見ですが)一般教養科目、語学、サークル活動などが 一般総合大学に比べて少ない。専門性は高くなるが、視野が狭くなりがち・・と感じた。

3.とにかく練習、音を出す課題に 時間を割く必要があり、社会との接点をもつのは、他大学より遅くなりがち。

最後まで ごらんいただき、どうもありがとうございました。💕

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音楽教育、指導法、理論系、一見難しそうに見えることが好きで得意な音楽家です。ヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノを弾き、歌います^^♪ 音大卒業後、不思議なご縁で 1年間、ハンガリーに給費留学。 音楽の全てを 根本から鍛え直し、素晴らしい音楽教育法も学びました。 帰国後、結婚 子育てしながら、合奏団やオーケストラで演奏活動。 自宅の生徒さんたちには、それまで学んできた知識、教育法を 生徒さんひとりひとりに合わせてアレンジ、個性を大切に教えてきました。 1999年に急性心筋梗塞で 一時、音楽活動を休みましたが、2001年から再開。 07年に結成した女性4名の演奏ユニット「LIEBE(リーベ)」の ヴァイオリン奏者として、介護、福祉、医療の現場へ訪問演奏、チャリティコンサートの企画、実施。幼児連れのママ向けコンサート、近年は高齢、認知症、障がいのある方たち向けの音楽プログラムの選曲、時短練習法など、経験に基づいた オリジナルな方法をご紹介します。
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